音楽雑誌「ローリング・ストーン」などを出版する「Penske Media(ペンスキーメディア、PM)」が、米首都ワシントンの連邦地裁にグーグルを提訴した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が13日、報じた。
「ローリング・ストーン」は1967年に米サンフランシスコで創刊。音楽を中心にファッションや映画、政治問題などを扱ってきた。
WSJによると、PM社はグーグルの検索結果の上部に表示されるAIによる概要が同社のコンテンツを違法に使い、ウェブサイトの訪問者数や記事閲覧数などを測る「トラフィック」を減少させていると主張。違法行為に対する恒久的な差し止め命令と、金額を明示しない損害賠償を求めている。AIの利用拡大について、グーグルとその親会社のアルファベットに対し司法の場で異議を申し立てたのは、米国の大手メディア企業としては初めてとみられる。
グーグルの広報担当者はWSJに対し、「グーグルは毎日、世界中のサイトに数十億回のクリックを送っており、AIによる概要はより多様なサイトにトラフィックを送っている。根拠のない主張には断固として対抗する」と話した。
アフィリエイト収入 「3分の1以上減」
PM社は訴状で、昨年末以降…